<最初の一歩を踏み出すための言葉><最初の一歩を踏み出すための言葉>「こうして僕は世界を変えるために一歩を踏み出した」鬼丸昌也著 こう書房(■本からの引用 ○私の意見) ■Change is possible! Anything is possible! We should always strive to make the best of what we have! 変えられないものなんてない。 なんだって可能だ。 僕たちはいつだって、自分のやれる限りのことをいっぱいすればいい。 ○改革の際、立ちはだかる3つの壁には「物理的な壁」「システム・組織の壁」 そして「人の意識の壁」がありますが、その中で一番やっかいなのが人の意識 の壁です。しかし、その困難な壁も第一歩を踏み出すことから乗り越える道が 拓けるのです。 ■未来をつくるのは、未来に生きる子どもたちではなく、今を生きている僕ら なんだ。 ○パーソナル・コンピュータの原理を発明した、アラン・ケイは「未来は予測する ものではなく創造するものである」と言いましたが、その時々に生きる世代が問 題を先送りすることなく立ち向かうことで未来へのバトンがつながれるのです。 ■伝えることを目的にしてはいけないということ。 伝えることはあくまでも手段、相手に事実を伝えるだけではなく、相手や世界 により良い変化をしてもらうことが目的のはずだ。 ○伝えることに関しては鬼丸さんは講演で次のように言ってみえます。 「伝えること」と「伝わること」は違う。「伝える」のは「単にボールを投げること」 であり、「伝わる」のは「相手が受けとめること」である。 大事なのは「伝わるまで伝えること」であり、そのためにはありとあらゆる手段 を尽くすことである。 ■「想い」が充分に心の中に満ちたら、それが一歩を踏み出すゴーサインだと いうことだ。 ○一歩を踏み出したら後は歩みを続けるだけです。万が一無理だとわかったり 危険を感じたら引き返せばいいだけの話です。とにかく最初の一歩を踏み出さ ないことには何も始りません。 ■僕は人生、「決断が九割」だと日ごろから思っている。いろんな条件が整うの を待っているうちに、チャンスなんてすぐにどこか違う人の所へ行ってしまう。 また、不思議なことに「○○をやるんだ!」と決めると、目的を達成するため の情報、人、出来事と出会うようになっている。 ○何かにつけてできない理由を挙げる人はその条件が満たされればまた別の 条件を見つけます。つまり永久にできない理由を考え続けるているのです。 Jリーグ発足時に「時期尚早」との意見に対し、当時の川渕チェアマンが「時 期尚早という連中は100年経っても時期尚早というだろう」と言って決断したと いうことが思い起こされます。 ■大切な人たちと出会うタイミングは、いつどんな形で訪れるかわからない。 だからこそ、出会いのチャンスを逃してはならないと常々、考えてきた。 逢いたい人がいたら、こちらから出かけていくことが大事だ。 講演会やセミナーでは、できるだけ最前列に座るようにした。 今、各地で講演するようになって思うのだが、反応のよい人がいると、どんな 大会場でも、その人の印象が強く残る。だから最前列に座ってニコニコしながら 聞いていると、講師の人に強い印象を残すことにもなる。 また、講演会に参加して質疑応答の時間があれば、できるだけ質問をするよう にした。 もっと知りたいという思いもあったし、講演終了後に、講師に手紙を書くとき に、「あの講演会で○○という質問をした者です」と自己紹介することができ る。そのことで講師とより親密な関係をつくり出すことができる。 本を読んで感動したら、正直な気持ちをストレートに書いて、著者へ送ったり していた。そうすると、かなりの方が返事を返してくれた。高校生が感想を寄せ てくれるのが珍しかったのかもしれないが、丁寧に質問に答えてくださったり、 アドバイスをくださったりした。 ○鬼丸さんは人との出会いについて驚くほど私と同じことをされているようです。 私も白井文尼崎市長に「趣味は人に逢うことでは」と見抜かれたほど人に逢う ことが好きですが、逢う準備や逢った方とのネットワークを陳腐化させないため に次のようなことを実践しています。 「新聞、雑誌、単行本などのオープンな情報で、自分が共感する箇所を見つ けたらその著者やそこで紹介された人と『自治体職員有志の会』の活動を紹介 したり、後述のメルマガをコミュニケーション・ツールにして交流をお願いする ようにしています。 また、講演会やシンポジウムに参加するときは事前に講演者等の著書を読 んでおき、会場で最前列に座り、真っ先に質問します。そうやって自分のことを 印象付け、会場の外で待機してご挨拶し、交流をお願いするのです。 インターネットの時代になってもやはり『人からの情報』が一番新鮮で役に立 つのは間違いありません。だからマスコミ等で得られる、誰もが知っているオー プンな情報ではなく、クローズドで新鮮な情報を得ようと思えば、それを持って いるキーパースンに会って話をする機会をつかむことです。。ただし、貴重な情 報を得ようと思うならTakeよりGiveが常に先です。日頃から相手の役に立ちそ うな情報を伝えたりするなどして『利他の精神』で投資を怠らないことが大事 です」 このように思考や行動パターンが似ている(と勝手に私が思っている)鬼丸 さんとの出会いは私にとっては必然だったとさえ思われます。 鬼丸さんが若くして「世界を変えるために一歩を踏み出した」ように私も 「脱お役所仕事」を目指し、地域と日本の発展に貢献し、少しでもいい形で 将来の世代にバトンを渡すため、自治体の垣根を越えて、公務員という身分 に安住せず「一歩を踏み出した」活動をしていきます。 ■イノベーションとは、誰もが「特殊」だと思っていることを、誰もが行える「普 通」のことにすることだと思う。 ○深い言葉ですね。イノベーションは「変革」の訳とばかり思っていましたが、 考えてみれば変革は一人ではできないので、「誰もが行える」ようにする必要 がありますね。 ■人間は一生のうち逢うべき人には必ず逢える。しかも一瞬早過ぎず、一瞬 遅すぎない時に ○人の出会いには「6次の隔たり理論」や「セブンアップの法則」というのがあ って自分を基準に知人、友人を6人、7人つないでいけば会いたい人に会える というものですが、実験では平均、5.5人で会いたい人に会えたそうです。 私も実践していますが、私の場合、紹介なしか、あっても間に入るのは1,2 人です。 ■僕が尊敬する福島正伸さん(株式会社アントレプレナーセンター代表取締役) が言っている。相手があきれて、あきらめるまで伝えること。 ○成功することは自分の力だけではコントロールすることはできませんが、少な くともあきらめないで続けることは自分の意志や体力があれば可能です。 絶対に雨を降らすという祈祷師も天候まではコントロールできませんが、雨が 降るまで祈りを止めないことはできるのです。 ■無駄かもしれない。でも、無駄ではないかもしれない。結果は未来にしか現れ ないものだ。ただ、一つ言えることは、未来に結果を見ようと思ったら、「今」動き 出すしかない。「今」始めないと、未来に結果を見ることはできないのだ。 ○無駄かもしれないことでもしなければならないことはいくらでもあります。そんな とき、高見の見物を決め込むような日和見の人間には絶対になりたくありません。 ■「人の為」と漢字で書いてみたら、その意味がよくわかる。人偏に為で、「偽」に なってしまう。人のために、人のために、と言っている人が、よく見返りを求めるこ とがある。 ○まずは自分のため、自分がやりたいから、自分が楽しいから、自分がやりがい を感じるからやるのです。それが結果的に他の人の為になればこれ以上の幸せ はないのではないでしょうか。 ■一人ひとりの目前に、二つの未来が、二つの選択肢がある。一つは、日本の 家庭のように安心して学校へ通える子どもたちが仲良く遊び、家族と一緒にご飯 を食べ、家族とともにときを過ごす、それだけでも素晴らしい。美しい笑顔を見せ る子どもたちのいる未来。 もう一つの未来は、たった一人で地雷を踏み、武器を取って戦い、そしてその 傷みに、痛いだけではなく苦しさや憎しみやあらゆる感情に、その小さな身体で たった一人泣きじゃくりながら耐え、そして消えて行く・・・・・そんな子どもたちの いる未来。 この二つの未来が、僕たちの目の前にある続ける。この二つの未来のどちら かを選ぶのは、この未来に生きている子供たちではない。今を生きている私たち なんだ、と。 そして、僕はその「私たち」という言葉が大嫌いだ。 「私たちでやろう」「私たちで始めよう」 それはとても尊くて、とても大切な言葉かもしれない。でも、私たちっていったい どこの誰なんだろうか? いったい、いつ、誰が、この二つの未来を決めてくれるのだろうか。 この二つの未来、どちらかを決めるのは、僕自身であり、あなた自身なのだ。 ○この言葉には下手な解説、注釈などは不要ですね。 |